高血圧 生活改善治療の知恵

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高血圧 生活改善治療の知恵

高血圧生活様式の変化(過食、運動不足など)によって、慢性の疾患、特に生活習慣病と呼ばれる高血圧が増加してきています。多くは特別な症状がありませんので、体の調子がいつもと違う・何か変だなと感じたら高血圧によるものかもしれません。ほうっておくと命を失う危険性が高い合併症を引き起こすおそれがある沈黙の病です。生活習慣が発病に大きく関わる高血圧に対して、症状と対策を知ることで危険性を減らせる努力を行わなければなりません。

 気分が悪くなったり、頭痛やめまい、吐き気を覚えた。または、息苦しい、動悸がある、体がだるいなどには要注意。高血圧が怖い病気であるのは高血圧が引き起こす合併症です。高血圧が続くと、血管の壁がその圧力に耐えなければならず、徐々に厚くなってきます。そして血管は徐々に硬くなり、動脈硬化という状態となります。その動脈硬化が進行すると高血圧症合併症、つまりは狭心症や心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞などの脳血管障害の発症頻度が増加し、これは場合によっては生命を脅かすこととなります。高血圧症の原因としては様々あり、もともと先天的に持っている遺伝的要素と、後天的な要素である過量の塩分摂取、肥満、ストレスや緊張、とくに喫煙などが関与しています。

 もともとは高齢者の病気として知られていた高血圧症は、生活習慣の影響もあり近年は三十代から五十代も無縁ではない現状になっています。高血圧の状態が続くと、細い血管は常に張りつめたままになり、次第に柔軟性が失われ、恐ろしい動脈硬化へと移行。そこに血が流れ込むと、血管が瘤を作ったり、破れやすくなります。発作は睡眠時よりも血圧の変わりやすい日中の活動時に起きやすく、急に寒いところに出たり、興奮したりすると発症しやすくなります。脳出血の原因の八割を占めるのが高血圧が原因となっているので軽く考えていてはいけません。
 
 血圧を下げねばならない目的は、高血圧合併症、つまり虚血性心疾患などの心臓病や脳出血などの脳卒中の発症を防ぐことです。それにはまず生活習慣の改善からであると考えます。しかしどうしても生活習慣の改善のみで正常血圧に到達することは難しく、必要に応じて降圧薬を用いなければなりません。基本的に降圧薬治療というのは対症療法であり、高血圧そのものを治すのではありません。つまり自覚症状がないからといって薬を止めると通常は数日で元の血圧が高い状態に戻ります。

軽症高血圧を含めると、50歳以上の日本人の約50%が高血圧ですが、治療を受けているのはその半分、家庭での血圧が目標まで低下している人は高血圧の患者さん全体のの約20%にすぎません。高血圧は症状が出にくいため、「ちょっとぐらい血圧が高くても大丈夫」と軽視してしまいがちです。しかし、脳や心臓の血管障害を予防するためには、軽症の高血圧であってもしっかりと治療して、正常血圧にコントロールする必要があります。特に高血圧でも酒を多量に飲む人や肝機能障害がある人、腎不全で透析を受けている人は要注意です。