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肝がん(肝癌)の腫瘍マーカー

肝がん(肝癌)の腫瘍マーカーの利点・欠点

腫瘍マーカーは正常な細胞からも多少はつくられますが、がん細胞から特に多くつくりだされるたんぱく質や酵素で、がん(癌)の有無や種類、進行状態を示す指標となります。腫瘍マーカーの検査は、一般に血液を採取するだけで用意に検査できるため広く普及しています。また、腫瘍マーカーの数も50を超えるまでになっています。

肝細胞がん(肝細胞癌)では腫瘍マーカーの数値を調べることで手術後の取り残しがないか、治療の効果があったか、再発の兆候がないかなどをおおよその目安として判断することができます。

腫瘍マーカーの検査は採血するだけで簡便な方法ですが、いくつかの不確実な面もあります。
 
 ・腫瘍マーカーは偽陽性を示すこともある
 ・ある程度肝臓がん(肝臓癌)が進行しなければ陽性(高い値)を示さないことがある
 ・進行肝臓がん(肝臓癌)でも陽性にならないこともある
 ・複数の臓器でつくられるためがん(癌)がある臓器を特定できない


そのため、腫瘍マーカーが高い値を示した場合でも、がん(癌)の疑いがあるに過ぎず確定検査には画像検査などを平行して行う必要があります。腫瘍マーカーが高値というだけではがんの確定診断はできません。

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肝がん(肝癌)の腫瘍マーカー

現在、肝がん(肝癌)の腫瘍マーカーとしては主にAFPとPIVKA-IIなどが臨床の現場で用いられています。AFPは慢性肝炎でも上昇しやすい傾向があるため特異性に欠けるという欠点があります。一方のPIVKA-IIは肝がん以外で高い値を示すことはあまりありませんが、進行した肝がんでも値が低いことがあるという欠点があります。


■AFP−肝がん(肝癌)腫瘍マーカー

【基準値:10.0(ng/ml)以下-IRMA法】
AFPは胎児の血中には存在しますが、健康な成人の血中にはほんのわずかしか存在しません。AFPは原発性肝がん(肝癌)以外にも急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変などでも上昇します。転移性肝がんでも上昇することもあります。一方で肝がんでも高値を示さないこともあります。

そのため、AFPの値が高値を示しただけではがんと特定することは難しいといえます。


■PIVKA-II−肝がん(肝癌)腫瘍マーカー

【基準値:40.0(mAU/ml)以下-IRMA法】
PIVKA-II(ピブカツー)は肝臓がん(肝臓癌)になると約50%の割合で基準値を超えてきます。プロトロンビンが肝臓でつくられる際にはビタミンKが必要ですが、このビタミンKが欠乏したときにつくられる異常なタンパクがPIVKA-II です。


その他の血液検査−肝機能検査

肝細胞が破壊されたときに大量に血液中にでるAST(GOT)やALT(GPT)、黄疸時に高くなるBil、肝臓のたんぱく合成機能が落ちると低い値になるAlb、血小板数が10万未満では肝炎から肝硬変、そして肝がんに移行する方が多く見られます。

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