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糖尿病治療の進歩

糖尿病の内服薬(経口血糖降下薬)は、様々な種類があります。しかし、機序別に大きく分けると、?インスリン分泌を促進する薬?インスリンの働きを高める薬?小腸からのブドウ糖の吸収を遅らせる薬のわずか3種類にまとめられます。インスリン分泌が低下している場合は?を、インスリンの働きが悪い場合(インスリン抵抗性とよばれ、肥満が関与していることが多い)は?を、?は食後の高血糖を抑えるため補助的に投与します。

日本人の糖尿病はインスリン抵抗性よりも、インスリンの分泌が低下している事が多く、インスリン分泌促進薬が多く用いられます。その中で、スルフォニル尿素(SU)薬が中心的役割を果たしてきました。SU薬は、強力に膵臓を刺激しインスリンを分泌させるため、血糖値を良く下げてくれます。しかし、膵臓に強い負荷がかかるので、徐々に膵臓のインスリンを分泌する力が低下します。また、食事の有無にかかわらず常にインスリン分泌を刺激するので、薬のさじ加減に注意しないと低血糖を引き起こします。

一方、4年前に登場した新薬DPP-4阻害薬(インクレチン関連薬)はSU薬と異なり、食後にだけインスリン分泌を促すという画期的な作用を有しています。そのため、単独投与で低血糖をおこすことは極めて稀です。しかも、わずか朝1錠、多くても朝夕1錠ずつの内服で、毎食後の血糖値を下げてくれます。このようにSU剤にはない利点があり、広く処方されるようになりました。

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インスリン治療も既に歴史のある治療法ですが、進歩しています。

A.糖毒性の解除
血糖コントロールが悪化し高血糖状態が続くと、糖そのものが膵臓を攻撃するようになり、インスリン分泌が阻害されます。その結果、ますます血糖値が上昇する悪循環に陥ります。これを?糖毒性?と呼びます。この悪循環をたちきるために、あえて短期間集中的にインスリン治療をおこないます。その間、膵臓を休ませることができるので、徐々にインスリンを分泌する力が回復してきます。その結果、インスリン治療終了後も、内服薬などで良好な血糖コントロールを維持できるようになります。

B.BOT療法
膵臓のインスリン分泌機能が著しく低下している場合は、SU薬等の内服治療をあきらめてインスリン治療にきりかえるのが一般的です。しかし、近年、内服治療をあきらめる前に、内服薬とインスリンを併用する治療(BOT療法)を選択する事が増えてきました。これは、一日1回の自己注射で24時間血中のインスリン濃度を維持できる持効型インスリンが登場したことで可能になった治療法です。基本的には今までの内服薬を継続し、一日1回だけ持効型インスリンを自己注射して頂きます。一日1回の注射ですので、ストレスなく導入できる利点があります。 このような進歩により糖尿病治療の選択肢が増え、個々の病態に応じたオーダーメードの治療が可能になってきました。最後に、近い未来に登場する予定の新薬を御紹介し、本コラムを終了します。SGLT2阻害薬

元来、人類は飢餓との戦いでした。摂取した糖分は少しも無駄にできないので、腎臓では糖が尿中に漏れ出さないよう制御されています。SGLT2阻害薬は、逆転の発想で、腎臓に作用して、尿中に糖をどんどん出してしまおうというお薬です。臨床治験も順調に進んでおり、尿に糖を出して糖尿病を治療する!?新薬の登場も近いようです

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