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糖尿からくる虚血性心疾患

高齢者糖尿病の死因の約30%(全体では約18%)が虚血性心疾患で、糖尿病の患者さんにとっては非常に重要な問題です。
これは動脈硬化に基づくものです。糖尿病患者さんの寿命は平均で男性で10年、女性で15年短い(コントロールのよい患者さんは、むしろ一般人よりも寿命は長い)ですが、その原因は動脈硬化が10年以上早く進むためです。高血糖そのものが、動脈硬化を進めますが、糖尿病患者さんの場合は、高脂血症(コレステロール・中性脂肪が高い、HDL−コレステロールが低い)、肥満、高血圧、高尿酸血症などが合併していることが多くさらに動脈硬化を進めます。最近分かってきたことですが、境界型糖尿病でも動脈硬化が糖尿病と同じように進みます。特に肥満があると、脂肪組織のなかからインスリン(血糖を下げるホルモン)を効きにくくする物質がでるためインスリンの効きが悪くなり(「インスリン抵抗性」といいます)、むしろインスリンが過剰分泌になっていることが多いのです。
糖尿病の患者さんで、他に動脈硬化を進展させる要因のある場合は厳重に管理する必要があります。コレステロールの基準値は220以下ですが、糖尿病の場合200以下にしておく必要があります。さらに狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患がある場合は、180以下にしなくてはいけません。中性脂肪も通常は150以下ですが、糖尿病の場合は130以下にしたほうがよいのです。

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近年、冠状動脈形成術(心臓の血管の中にカテーテルを入れて、狭くなっているところを風船(バルーン)で膨らませて広げる術式−PTCAという)が心臓専門医の間で施行されていますが、糖尿病患者さんの割合が年々増えています。30%以上が糖尿病という施設も多いようです。
術後再狭窄が起こることがありますが、最近では、金属の円筒形の網(ステント)を血管の中に残すことで、再狭窄を減らしています。大学病院などではPTCAを施行される患者さんの約30〜50%にステントが使用されています。
以前はPTCAを行う前に血栓溶解術(PTCR)が施行されていましたが、先にPTCRを施行すると再狭窄率が高まったり、血栓が溶けた直後に重度の不整脈が出現することがあり、初めからPTCAが行われることが一般的になっています。
PTCAは発作後できれば1時間以内、遅くとも3時間以内に施行する必要があります。順天堂病院では、4チーム交代のオンコール体制をとっています。心筋梗塞を起こしたらまず電話で行くことを通知してから救急車でいってください。
心筋梗塞は命にかかわる病気です。起こさないためには、まず血糖のコントロールをよくすること。そして、他の動脈硬化の促進因子(高脂血症、喫煙、高尿酸血症、高血圧、肥満、運動不足、ストレス等)を無くすことが大事です。

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