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アルコールの症状

急性アルコールの症状

最近、新大学生がコンパなどで無理酒を強いられ、意識不明となり死亡する事件がよくあります。特に熊本での事件は、訴訟問題にまで発展しています。
これは、周りのアルコールに対する無知からきていると思われます。アルコールの身体的な薬理作用として、ろれつが廻らなくなる、腰が抜ける、そして極端な場合には呼吸麻痺に陥り死亡する事態となり、これは急性中毒症状と呼べるものです。
精神的な薬理作用としては、感情が高ぶって、理性が損なわれやすくなるといった事が挙げられます。
心ならずも暴言を吐いて相手を怒らせた、女性が嫌がっているのに抱きついたり、触ったりしたなどの酒の上での失敗は、大抵これが原因です。
しかし、別人のように乱暴になる人の場合は、急性中毒による強い精神症状として捕らえたほうがいいでしょう。

次に急性作用の特徴的なものをあげてみます。

1.飲酒前には、見られない攻撃的な行動
2.破壊的な人格変化
3.記憶喪失

要は、勧められたのでもなく、またお付き合いでもなく、自ら好き好んでアルコールを摂取して、上記のような症状を繰り返す、このことがアルコール依存症として異常視(事例視)されるということになります。
もちろん、全てのアルコール依存症者にこれらの特徴がみられるわけではありません。

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慢性アルコールの症状

アルコールの身体依存がある結果、アルコールの血中濃度が下降した時に起こる退薬症状群と、それ以外のアルコールの慢性毒性によって起こる症状群とに分けられます。アルコールの身体依存ができあがっている人が、なんらかの事情(連続飲酒後の餌切れ、衰弱状態のときや入院による強制的断酒など)でアルコールを口にでなくなってから、6−7時間目ごろから初期症状として、手指の振戦(ふるえ)、突発性の発汗・悪寒に、不安・焦燥・脱力感などの精神症状を伴い、強い飲酒渇望を自覚します。


1.症状は次第に増強し、発熱・心悸亢進・頻脈・唾液分泌の亢進・吐き気・嘔吐・鳥肌などの多彩な症状が、次々に加わり病態を複雑にしていきます。

2.眼振(眼球が左右にぶれて、定まらないこと)がはっきりと見とめられるようになり、瞳孔は散大して差明感が激しくなります。ドクターが初診時に、ライトで眼球検査をするのはこのためです。

3.人によってはこの時間帯に、てんかん大発作様けいれんと意識消失(アルコールてんかん様大発作)を起こします。

4.断酒後、数時間にして意識障害を伴わない一過性の幻聴(急性アルコール幻覚症、自分の名を呼ぶ声、戸を叩く音など)を経験する人もいます。

5.流れるような寝汗を伴う不眠は、ほとんど必発して、これが1−2晩続くと意識のくもり(さまざまな程度の失見当、記銘力障害、ときに作話など)が目立つようになります。錯視や錯聴などが認められるのも、このような不眠の後からであるのが多いようです。この時期には、わずかな眠りのうちにも生々しい悪夢に襲われ、そのまま振戦せん妄へと移行する場合もあります。

6.断酒後、3日目に入るころから、一部の人々には著名な精神状態の変化をきたすことがあります。不安、焦燥感は極度に高まり、錯視(夜具の縞模様が動く蛇に見える、天井のシミが怪物の顔に見える、床が大きくうねっている、壁が倒れかかってくるなど)や錯聴(看護婦の足音が自分を襲ってくる足音に聞こえる、人の話し声が自分を殺す相談に聞こえるなど)が顕われ、事態は徐々に深刻さを増してきます。

7.小視症幻覚或いはこびと幻覚などの名で呼ばれる、極端にサイズの縮小した色彩豊かな人物や小動物が動き回る特異な幻視が認められるのも、この時期になってからが多いです。そのため「虫取り動作」と呼ばれる、虫をつまんでは捨てる動作を繰り返します。見当識は著しく阻害され、多くは家庭や職場にいるものと思い込み、日常の職業動作を始める(作業せん妄)人もいます。

8.意識状態は、日中の対人場面ではかなりしっかりした応答も可能ですが、夜間一人で放置されると、意識障害の程度も深くなります。気分は一般に不安・焦燥に満ちているが、その中にしばしば投げやりなユーモア(すてばちユーモア)が混じるのもこの時期の特徴です。以上に述べたような状態が、おおむね数日間続くことになりますが、やがて深くて長い睡眠が訪れ、その覚醒とともに退薬症状は回復します。

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