介護・ヘルパー心得ナビ

介護 ホームペルパー 介護福祉士 介護保険 介護用品 介護食品 介護支援専門員 老人ホーム

群発頭痛

群発頭痛は頭痛や顔面痛の中でも痛みの程度の強いもののひとつにあげられます。あまりの痛みに自殺を考える患者さんもまれではありません。三叉神経痛と間違って診断されることも少なくないのですが、片頭痛と同じ血管の機能異常によって生じる頭痛のグループに入ると考えられています。中には脳腫瘍や脳出血を心配する患者さんもいますが、この病気が命とりになることはありません。この治療は、頭痛のガイドライン(主に薬物などの治療)に沿って治療されます。


痛みの起り方

群発頭痛の発作は、非常に特異的なおこり方をします。頭痛発作は、毎日ほぼ同時刻に始まり、夜中から朝方にかけて、特に眠ってから2時間位でおこることが多いのです。群発頭痛は、片頭痛に比べるとかなり珍しい病気とされています。片頭痛が女性に多いのと対照的に、この病気は男性に 3〜6倍多いのが特徴です。また発病する年齢は、20代、30代が多くこの外来を受診した患者さんの60% 以上が、20才〜39才までに最初の発作を経験しています。

1回の発作は15分から2時間位続きます。中には数時間という患者さんもいます。この発作は、1日1回起こるのが普通ですが、2〜3日に 1回、あるいは 1日に 4〜5回の例もあります。この発作が出ている期間を群発期と呼びます。この期間は2〜4週間ですが、患者さんによっては数カ月続く事もあります。時期は春と秋にかけて多く、夏に起る事は少ないと言われています。この群発期は、通常1年に1回ですが、1年に数回のこともあります。群発期を過ぎると治療しなくても自然に頭痛がなくなる寛解期になります。

典型的な例をあげてみましょう。毎日1回同じ時刻に、20〜30分続く強烈な頭痛がおこり、その状態が1カ月続くと突然頭痛がでなくなり、また翌年同じ時期になると、同じ様な頭痛発作が始まります。群発頭痛は、この様なはっきりした周期性を持っています。


痛みの性質

非常に痛みの強い頭痛ですが、通常短時間で痛みは止まり、その後はまったく何ともないか、少し頭の重い感じが残ります。頭痛が起きている時は、大声で泣き叫けんだり、歩き回ったり、時に頭を壁にぶつけたり、自分で頭をガンガンたたいたりする患者さんもいます。

病気の名称は頭痛ですが、痛みは片側の眼の周囲や眼の奥が多く、次いでこめかみ、側頭部、前額部、時には頬部、後頭部に起ります。左右両側が同時に痛むことはなく、同一群発期には同じ側が痛みます。群発期によって痛みの左右が変ることがあります。痛い時には鼻水や涙や汗が出たり、眼が充血したり、瞼が重くなったりします。吐き気や嘔吐は殆どありません。

群発期に酒を飲むと必ず発作を誘発するのも、この病気の特徴です。

スポンサーリンク

血管性頭痛の治療とは


薬物療法

片頭痛や群発頭痛にはトリプタン製剤、ロメリジン、インダシンのような薬が使われます。トリプタン製剤は痛みが起こった直後に内服します。これらの薬物はすべての患者さんに効くわけではありません。またときに吐き気やめまい、手足の先がつめたくなったり、しびれたりすることもありますが、服用を止めればすぐに回復します。ロメリジンは発作期間中毎日服用して発作の回数を減らします。インダシンは鎮痛薬で、長期服用すると胃腸障害を起こしますので注意を要します。


酸素吸入療法

頭痛発作が生じたときに、酸素マスクをして高流量(1分間10L)の酸素を10分以上吸う治療です。これを行なうと、頭痛が軽減します。


神経ブロック療法

神経ブロックとは、神経の道すじのいずれかの部分に局所麻酔薬を注入し、神経の機能を一時的に麻痺させ痛みを感じなくさせたり、血管を拡げて血行を良くする治療法です。群発頭痛の場合に多く使われるブロックは、星状神経節ブロックがあげられます。これは過敏な状態にある自律神経の1種である交感神経の興奮を押えて正常な状態にもどす働きをします。このブロックに使用する局所麻酔薬は、歯医者さんで使われる局所麻酔薬とほぼ同じものです。

群発頭痛は頭の血管を支配する自律神経の機能異常が原因とする説があり、自律神経のなかでも交感神経との関係がとくに大きいとされています。頭の血管に行く頚部の交感神経はとくに大きくて星の形をした塊りになっているため星状神経節という名で呼ばれています。したがって星状神経節ブロックは、頭の血管を支配する交感神経の機能を正常化させ、頭痛発作を減弱させる効果があります。

星状神経ブロックは、高齢者でも、妊娠している方でも受けられる治療法です。また何回もくり返し行えます。そして外来通院で行えます。しかし、この治療法も残念ながらすべての患者さんに等しく効果的というわけではありません。他の薬を併用したり、他の治療法を考えたりしなければならない場合もあります。他には、こめかみが痛いときには耳介側頭神経ブロック、後頭部が痛いときには後頭神経ブロック、C2ガングリオンブロックという方法があります。

今のところ慢性頭痛には、決定的な治療法や特効薬はないのです。ただ慢性頭痛は致命的な病気ではなく、ある年齢に達すれば、自然に消失することが多い頭痛でもあります。


緊張型頭痛とは

最近は緊張型頭痛という名称が一般的になりつつあります。20歳以上に多く,両側のこめかみ、後頭部、首筋、肩などの、しめつけられるような持続痛です。疲労やストレスが続くとよけい悪化します。朝は比較的楽ですが、午後になるとだんだん強くなり、夕方には吐き気がするほど強い痛みになります。この頭痛は後頭部の筋肉の持続的な緊張状態からおこってくる頭痛です。ですから始めのうちは休めば自然と治りますが、しだいに1日中続くようになります。治療は神経ブロック療法が効果的です。星状神経節ブロックを中心に痛い部位への局所浸潤ブロックやその他のブロック療法を組み合せて使います。気分的に滅入ってしまう方には精神安定薬や軽い抗うつ薬などを用いることもあります。いずれにせよ、何年も前からの頭痛がすぐには治ることは少ないため、あまりあせらずに、治療に加えて日常生活をなるべくストレスのかからないように工夫し、気長に治してゆく姿勢が大切です。

スポンサーリンク

Comments

Comment Form