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腰部脊柱管狭窄症の薬物療法

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、超高齢社会の急進で増加している腰椎の病気です。背骨の神経の通り道である脊柱管(せきちゅうかん)が加齢により狭くなり、中を通っている神経や血管が圧迫されて、痛みやしびれなどを引き起こします。間欠性跛行(かんけつせいはこう)といって、途中で前かがみになって休まないと長い距離を続けて歩けなくなる症状が特徴的です。

間欠性跛行(かんけつせいはこう)は、閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)という血管性の病気でも起きるので、足の甲の脈がふれなかったり、冷感がある場合は、ABIという血圧脈波検査装置で調べます。患者さんによっては、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)と閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)の二つを発症している場合もあります。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の治療は、血流を良くするプロスタグランジンE1(PGE1)製剤の服用を中心とした薬物療法と、理学療法、運動療法、神経ブロック注射などの保存療法から始めます。プロスタグランジンE1製剤は、効果が現れるまで時間がかかるため、初めは2週間ほど様子を見て、その後2〜3カ月は服用を続けるように指導しています。同時に理学療法士のアドバイスを受けながら、患者さんに合った運動で筋肉を鍛え、体幹や下肢の筋肉を柔軟にしていきます。症状の軽い人であれば、ほとんどがこの保存治療で症状を改善することができます。しかし、なかなか症状が改善せずに日常生活に支障が出たり、排尿排便障害が起きている場合には、手術を考えることになります。

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腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の最初の治療法は服薬です。血流改善の薬プロスタグランジンE1(PGE1)製剤を処方します。早い人で1週間、一般的には2週間ほどで効果が現れ、足が軽くなったという方が多いですね。休まずに歩ける距離も伸びていきます。神経に栄養を与えている血流が良くなって、痛みを起こしていた炎症が取れるのです。でも、圧迫そのものが取り除かれるわけではないので、いずれ進行してしまうこともあるかもしれません。進行の度合いは人さまざまです。

炎症や痛みを取るのには、硬膜外ブロックも有効です。1週間に1度、5回ほど連続してブロックを行ううちに、歩ける距離が伸びてくる人もいます。こうやっていろいろな方法を試しながら、症状に応じて生活の仕方を工夫し、折り合いを付けて暮らしていく人がほとんどだと思います。
最終的な治療法は、狭窄している部分を広げる手術です。しかし、この地域では、「脊椎の手術をすると、麻痺を起こし歩けなくなる」という考えが根強いのも事実です。これは大きな誤解です。実際には、脊柱管(せきちゅうかん)の1か所の狭窄であれば、筋肉を温存しながら椎弓切除だけを行う、早ければ30分くらいで終わる手術です。旅行に行きたいとか、ゴルフを続けたいなどの明確な目標がある人にとっては、間欠性跛行(かんけつせいはこう)がなくなれば、閉ざされていた人生がまた開けるということもありますから、手術も大事な選択肢の一つになります。


内視鏡手術は痛みも少なく早い社会復帰が可能


手術と聞くと躊躇する人もいるかもしれませんが、今は、内視鏡を使う方法などの技術が進み、痛みも少なく、手術時間・入院日数ともに短く、患者さんの負担も軽くなっています。仕事を持っている人でも、早い段階で社会復帰ができるので、痛みを我慢し続けるよりも、元気な状態を取り戻せるならば、と手術を選ぶ人もいます。ただし、手術で全く症状がゼロになるわけではありません。事前に医師の説明を十分に聞いて理解することが重要です。
大事なのは、自分自身がこの先どういう生活を送りたいのか、どういう状態にまで持っていきたいのかを考えることです。原因のわからない痛みと闘うのは辛いはずです。痛みがあったら少しでも早く受診してください。医師はさまざまな選択肢を提示できますから。一人で我慢しないで、前向きに治療を開始して、症状を上手にコントロールしながら快適な生活をいつまでも続けていってほしいと思います。

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