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腰部脊柱管狭窄症の保存療法

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、背骨の中の神経の通り道である脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなることで神経が圧迫されてしびれや痛みが出る病気です。加齢に伴って脊骨が変形したり、黄色靭帯(おうしょくじんたい)が肥厚したりして脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなるために起こります。腰痛よりむしろ下肢痛やしびれを訴える患者さんが多いようです。しばらく歩いているとしびれや痛みで歩けなくなり、腰をおろして休むとまた歩けるようになる「間欠跛行(かんけつはこう)」が典型的な症状です。

治療は保存療法と手術療法があり、私は100m以上続けて歩けるか、10分以上立っていられるかを選択の1つの目安にしています。その2つができるようであれば、薬物療法や理学療法による保存療法を行います。薬物療法は血流を良くするプロスタグランジンE1(PGE1)製剤を服用します。すぐには効果が出にくいので、少なくとも6週間以上飲み続けることが大事です。長く飲み続けると効果が出てきます。理学療法では患部を温めたり、腰の牽引を行ったりします。前かがみになると神経への圧迫が軽くなるので、シルバーカーを引いて歩く、杖を使うなどのアドバイスも行います。

一方、休み休みでないと100mも歩けない、10分も立っていられないという場合は手術を検討します。腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の手術を行って退院してすぐに旅行ができるまでに回復することもあります。しかし、手術をした患者さん全員が良くなるとは限りません。15%くらいは満足できる結果にならなかったという報告もあります。

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「腰痛の8割は原因不明である」と一般的にいわれていますが、そんなことはありません。患者さんの話をよく聞き、患者さんに触れて一人ひとり丁寧に診察していくと、痛みの原因がかなり特定できます。筋肉からくる痛みなのか、靭帯(じんたい)あるいは関節に原因がある痛みなのかが分かれば、それに合わせた治療を行います。
慢性の腰痛を抱えた人には「腰痛と闘うのではなく、一緒に生きていこうという気持ちが大切ですよ」とアドバイスしています。疲労やストレスによる腹筋と背筋のバランスの崩れが腰痛を悪化させます。ですから、腰が重苦しくなったり、違和感が生じたりする場合は絶対に無理をしないで、安静にすること。リラックスして筋肉の緊張を取ることが痛みを緩和してくれます。腹筋背筋を鍛えることも腰痛予防には大事ですが、痛みがある時は過度な筋トレはやめて、リラクゼーションを心がけましょう。


腰痛改善には水中ウォーキングがおすすめ

一般的な腰痛の改善や予防には体重を増やさないこと、腹筋背筋を鍛えることが大事です。それには水中ウォーキングをおすすめします。水の中では浮力が働いて腰や膝に負担をかけずに、しかも水の抵抗によって効率よく筋肉を鍛えてくれるからです。腰痛で動けなくなると肥満になりやすく、成人病の原因にもなります。水中ウォーキングは腰痛改善と同時に成人病も予防してくれるので、ぜひ試してみてください。
また、日常生活の中で姿勢を正しくすることも大切です。椅子に座るときは背筋を伸ばしてきちんと座るようにします。歩く時は下を向かずに前方20メートルくらい先を見て、歩幅を広くして歩きます。それだけで腹筋と背筋を鍛えることができます。仰向けに寝て上体を起こす腹筋運動は、腰椎の継ぎ目を傷めて腰痛を悪化させることがあるので注意してください。

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